有田焼豆知識

よくお客様より質問を頂きます。

下記では有田焼に関しての豆知識をご紹介します。少々聞き慣れない用語も出てきますが、有田焼に関して基本的な事ですので是非参考にされて下さい。


製造過程を少しでも知っていると、有田焼を見る目が変わります。極端なお話ですが値段も相応だと思って頂ける事も多いかと思います。


何よりご自身でお求めになられた器の価値が更にあがります。デザインがよく綺麗だ、といった事はもちろんですが、それだけではなく有田焼は様々な行程を経て作られています。

有田焼の歴史は1600年代が始まり

有田焼の歴史は1600年代に朝鮮半島から渡って来た陶工の李参平(り さんぺい)が有田にて磁器の原料となる陶石を発見し、それを使い磁器を焼き上げた事にはじまります。


その後、鍋島藩(佐賀藩)の保護のもとで産地としての体制を整えました。


「染付」と呼ばれる主に白色の素地に呉須(コバルト色)で絵付けした器、「赤絵」と呼ばれる赤を基調に上絵付けされた器など格調高い焼物が生まれました。


海外へも多く輸出され、欧州の陶器界に影響を与えたとされます。

陶工と言うのはその名の通り陶器製造の職人です。磁器と言うのは「原料が石の焼物」の事を指します。陶石と言うのは磁器の原料でこの陶石を粉砕し、こねて練り上げた物を焼物の原料として使用します。

尚、例外もありますが「陶器」は原料が「土」、「磁器」は原料が「石」と覚えて下さい。普段「有田焼」と言えば「磁器」を指します。

焼き物が出来上がるまでの行程 基本知識

原料は陶石と呼ばれる石です。有田では泉山というところで発見され磁器が作られてきましたが、現在は採石できなくなり熊本・天草産の陶石が使われてます。

採石された石を機械で砕き細かい粉にし、水を加え適当な硬さの陶土を作ります。

陶土にムラがあったり、空気の泡があると焼いた時に割れたりゆがんだりするのでよくこねます。

いろいろな方法がありますが、回転するロクロの上に陶土をのせて形を作っていく方法と、予め作っておいた型に陶土を流し込み作る方法が主流になっています。出来上がったものはしばらく乾燥させます。

乾燥のみではまだかなりもろいので、もう少し丈夫にするため低温(900度程)で一度焼きます。こうする事により破損が減り、加えてその後の絵付けや施釉の作業がやり易くなります。

素焼したものに絵付をしていきます。染付と呼ばれる濃淡のある青の発色はこの工程で描かれます。

器の表面を硝子質でおおうために釉薬を一面にムラ無くかけます。釉薬とは高温度で焼成すると硝子質に変化する鉱物を液体化した物です。

施釉した物を約1300度の高温で再度焼き上げます。江戸時代は松の薪を使った「登り窯」でしたが、明治時代になるとヨーロッパから「石炭窯」が伝わり石炭が使用されました。

石炭窯にはレンガ作りの高い煙突がつけられ、煙突が立ち並ぶ風景は焼き物の里を印象づけるものとなりましたが、今現在はガス窯と電気窯が主流になっています。

磁器だけでない有田焼

磁器以外にも包丁やハサミなどの刃物、コンピューター部品、磁力をもったセラミック、光を通すセラミックなど様々な製品が作られています。

焼物の里・有田では長い伝統の中で培われた技術を新しい時代に融合させたデザイン、更なる技術の向上に励み良質の焼物が生産されています。

代表的な文様のご紹介

有田の焼物にも日本古来の文様が様々な形で描かれています。

また、その形自体で吉祥の意味を示す器も多くあります。下記ページではそんな代表的な文様をご紹介しています。